この器は現代において、漆器を再解釈してデザインしたものです。伝統的な碗はそのままでも素晴らしく美しい。極論を言えば、そこに革新を持つ必要はないのかもしれません。しかし現代において、日本食もあらゆるスタイルや多様性を持つ時代です。テーブルと椅子で懐石料理ということもあるでしょう。器だけが伝統的である必要はありません。現代に生きる日本人として「現代の漆器」をデザインしました。

制作は京都の老舗漆器店お願いしました。職人の手作業による一点ものです。お酒や飲み物を入れるタンブラー状漆器。サラダや汁気の多い料理を盛るのに最適なボウル状漆器。それぞれに艶と半艶の漆器をつくり、料理の趣旨に合うものを選べるようにしました。漆器に対する理解とリスペクト。日本人だからこそデザインできる現代的な漆器でありたいと思っています。


Modern japan
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